【正社員で働くなら要チェック】夜勤あり、2交代制勤務の工場で働く40代が教える!夜勤ありの工場で働くメリットとデメリット

【正社員で働くなら要チェック】夜勤あり、2交代制勤務の工場で働く40代が教える!夜勤ありの工場で働くメリットとデメリット

転職したい工場の仕事が交代制で、夜勤があって心配・・・。
夜勤ありの工場で働くメリットとデメリットってなんだろう?

このように転職などを考えていて、「夜勤シフトの会社ってどうなんだろう?」と悩む人は大勢います。

アルバイトならとりあえずやってみて、合わなければ辞めればいいだけですが、正社員となると辞めるのも一苦労ですから決めかねてしまいます。

そこでこの記事では、現役で夜勤シフトのある工場で働いている私が上記のような悩みを抱えている人に向けて『夜勤ありの工場で働くメリット・デメリット』について詳しく解説していますから、「夜勤のある職場で働くことができるのか?」を決めるヒントにしてもらえれば幸いです。

夜勤ありの工場で働くメリットとデメリット

夜勤のメリット夜勤のデメリット
①:給料が高い①:家族(友達)と時間が合わない
②:自分のペースで働ける②:体調管理が難しい
③:通勤ラッシュがない③:健康への悪影響がある
④:昼の時間を有効活用できる④:トラブルの対応が大変
⑤:採用されやすい⑤:怪我の恐れがある
⑥:定年まで勤めるのは困難

なんかデメリットのほうが多いような・・・。

数としてはデメリットのほうが多いですが、ひとつずつ詳しく見ていきましょう!
まずはメリットから紹介しますね。

夜勤ありの工場で働くメリット

夜勤のメリット
  1. 給料が高い
  2. 自分のペースで働ける
  3. 通勤ラッシュがない
  4. 昼の時間を有効活用できる
  5. 採用されやすい

わたしが感じる夜勤のメリットは5つ。勤める職場や家庭環境によって多少の差はありますが、大体こんな感じだと思います。

それでは詳しく見ていきましょう。

給料が高い

使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。

労働基準法第37条4項

労働基準法37条で、雇い主は「午後10時〜午前5時の間に労働させた場合は給料の最低でも25%割増の賃金を支払わなければならない。」と決められています。なので夜勤は通常の時間で働いた場合よりも給料が高く稼げます。

例えば時給が1,000円なら、午後10時から翌5時までの間は時給が1,250円以上にUPします。業種に関係なく、夜働く人にとっては素晴らしい法律ですね。

めっちゃ良いじゃないですか!
同じ時間働くなら、夜勤のほうが稼ぎやすいって事ですね

企業によって差はありますが、少なくとも月額で4〜5万円は夜勤手当てが支給されると思います。
他にも、工場で夜勤をする場合は法律で決められた割増賃金以外に、企業から任意で夜勤手当てが支払われることもありますよ!

自分のペースで働ける

昼とは違って、夜勤は少人数で働くことは多いです。なので「あれやれ!これやれ!」イチイチうるさい上司もいないし、「電話がなって、いちいち作業が止まる」なんてこともありません。いわゆるストレスフリーってやつです。

昼間は多くの人が働いていて、多忙を極める工場も夜になると・・・。

機械の音だけが響いていて、落ち着いた時間が流れています。

雑談

余談ですが、私は20年以上工場でモノづくりをしています(転職で職場は4回ほど変わっていますが)。

現在は縦型マシニングセンターを使って工作機械の部品を作っているのですが、基本的な作業の流れは製品ごとに『加工時間と段取り時間』が決まっていて、その決められた時間のなかで製品を淡々と作っていくみたいなイメージです。

『段取り』は作業者(わたし)がやりますが、『加工』はスイッチオンで機械が自動でやってくれます(加工時間が長い製品では2時間以上動き続ける時もあったりします)。なにが言いたいかと言うと、機械が動いている間って正直めっちゃ暇なんですよね(笑。

昼に働いてるときは、意識的に「機械が動いてる間に、次の新規品のデータ作成でもしようかな!」と行動するんですが、夜勤のときはYouTubeで動画観たり、Kindleで本を読んだりしてのんびり休憩しています。ナイショですよ(笑

夜勤は過酷なイメージが強かったけど、
実際は意外とのんびり働いてるんですね!

過酷な作業も勿論ありますが、そんな時ばかりではないですよ!
『自分のペースで働ける』ことが夜勤作業の1番の魅力なのかもしれないですね(笑

通勤ラッシュがない

夜勤の通勤時間は夕方から夜にかけてです。なので通勤ラッシュや帰宅ラッシュに合わなくて済みます。電車ならゆったり座って通勤できるし、車も空いてる道をスイスイいけちゃいます。

ただし・・・会社の退社時間によっては帰宅時に朝の通勤ラッシュに巻き込まれる可能性もあるのでご注意を。

朝の通勤ラッシュに合わなくて済むのは良いですね!

そうですね!ゆっくり通勤できることは精神的にもとても大きなメリットです。
のんびりと出勤の準備をして、ゆっくりと出社する、そして自分のペースでまったりと仕事ができる。夜勤も悪くないですよ。

昼の時間を有効活用できる

普通は有給や半休をとらなければできないことが、夜勤なら昼の時間にできます。

出勤前の昼の時間でできること
  • 銀行や郵便局での振り込み
  • 役所への届け出
  • 免許の更新
  • 確定申告
  • 美容室・マッサージ
  • 歯医者・病院などへの通院
  • 学校行事への参加・子供の看病

休日には行列必死の有名店にだって、平日の昼なら予約なしでスイスイと入店できちゃいます。

個人的におすすめなのは映画館とスーパー銭湯です。
平日の映画館はガラガラなので、落ち着いてゆっくり映画を楽しめます!平日だけの割引なんかもあるので、映画好きにはかなりオススメです。
「最近疲れたー!」って感じたら、夜勤終わりにスーパー銭湯に行ってマッサージなんていうのも、リフレッシュできてアリですよ。

たしかに平日の昼に予定をこなせるはとても便利ですね!

あまり大きな声では言えませんが、昼の時間を利用すれば転職活動の面接も楽々とできます。副業する時間なんかも確保しやすいですよ!

採用されやすい

辛い、キツイ・・・。夜勤にはそんなネガティヴなイメージが付きまといます。そのため、求人に対する競争率も低めで、昼だけの勤務に比べて採用されやすい傾向にあります。

工場の求人には「○交代制勤務可能な人募集」みたいに書いてあることも多いですね!
看護師や介護士の業界では、夜勤ができなければ正社員として採用されないことも多いです。

採用がされやすいってことは、それだけみんなが夜勤をしたがらない理由があるってことなんですか?

その通りです!これから話す『夜勤のデメリット』をよく理解して今後の仕事選びの参考にしてください。

夜勤ありの工場で働くデメリット

つづいて夜勤のデメリットについて説明していきます。これから○交代制勤務など夜勤のある工場に転職を考えている人は、これから説明する『夜勤のデメリット』を十分に理解したうえで判断するようにしてください。

夜勤のデメリット
  1. 家族(友達)と時間が合わない
  2. 体調管理が難しい
  3. 健康への悪影響がある
  4. トラブルへの対応が大変
  5. 怪我の恐れがある
  6. 定年まで勤めるのは困難

これから説明するデメリットは6つです。なかなかネガティヴなキーワードが並んでいます。特に健康や怪我に関することは要注意です!

それぞれ詳しくみていきましょう。

家族(友達)と時間が合わない

夜勤は昼夜が逆転した生活を強いられます。そのため普通の昼型生活を送っている家族や友人、恋人などとすれ違いの生活になってしまいます。

家族(友達)と時間が合わない
  • 家族との生活が昼夜真逆になるため、子供が学校から帰宅した時に出社して、子供が学校へ行く時間には寝ているなど、家族と顔を合わせる時間が極端に減ってしまう。
  • 友達から飲み会や遊びの誘いがあっても、「ゴメン夜勤なんだ・・・。」と断らなければいけない時が増えてしまう。(〇〇は夜勤なんじゃね?みたいな感じで、そもそも誘われないなんてこともありえます)
  • 大体、夜勤明けの土曜日は寝ているので、半日つぶれてしまう。

一発目のデメリットから、けっこうパンチがありますね・・・。

夜勤では昼間の時間を有効活用できたり、家庭がある人にとっては自分の時間が確保できるなどのメリットがある反面、一般的に昼型の生活を送っている人とは時間が合わなくなってしまうんです

体調管理が難しい

夜勤は明るい時間に眠ったり、食事時間が変則的になるなど、生活習慣が不規則になってしまいます。そのため体調不良を起こす人がとても多いです。

これはけっこうキツイですね・・・。

なにか対策みたいなのはないんですか?

もちろん対策はできます!このように眠れなかったりして体調を崩してしまう人の原因は『夜勤の睡眠や食事の取り方』を正しく知らないだけだったりします。
その辺りは次回の記事で、あらためて詳しく説明しますね!

健康への悪影響がある

みなさんは「夜勤をすると寿命が縮まるよ!」こんな話し聞いたことないですか?

事実、世界には夜勤にまつわる研究報告がたくさんあるのですが、そのなかでも特に有名なのが1976年に発表されたフランスのヴァステール教授の研究報告です。

ヴァステール教授の研究報告

「1976年にフランス政府からの委託業務で、フランス人のヴィスナール教授が、夜勤交代勤務労働者を対象とした健康調査で、夜勤交代労働は寿命を10年以上縮める」

そのほかにも夜勤従事者は「ガン」「糖尿状」「胃腸病」のリスクが上昇するなんて報告もあります。

夜勤で働いたら必ず、このように症状が起こるわけではないですが、健康に多かれ少なかれ悪影響があるのは事実です。
健康を害してまでやりたくないと思うなら、夜勤はやめておいたほうが賢明だと思います。

正直、この問題はすごく心配です・・・。
やはり夜勤で働くことはとても大変なことなんだと改めて感じました。

心配なのは当たり前です!健康でなければ、働くことも遊ぶこともできないですからね!しかし私は「お金がいいこと」「自分のペースで働けること」「自分の時間がもてること」にとてもメリットを感じています。それに昼に働けば健康なのかと言われたら、それもまた違います。結局、どっちもどっちです

トラブルの対応が大変

これはメリットのひとつ「自分のペースで働ける」の逆パターンです。ひとたびトラブルが起こるとすべて自分で判断して解決しなければいけないケースがあるんです。

会社によって違いはありますが、大抵の中小企業では夜勤担当者にトラブルの解決を任せているところが多いです。深夜には頼る人が誰も居ないなんてこともあるので慣れるまでは大変です。

私がこれまでに経験してきたトラブルこちら
  • 設備が故障して生産がストップした
  • 材料がなくて生産できない
  • 担当者が作業中に怪我をした
  • 落雷で停電して、機械がすべて停止した
  • 作業者同士でケンカが始まった

夜勤をしていると様々なトラブルが発生します。

このトラブルを乗り越えるスキルさえ身につければ、『気楽に自分のペースで働ける、最高の夜勤』がまっています。さまざまなトラブルを経験して、どんどん乗り越えていきましょう!

怪我の恐れがある

夜勤をしていると強い睡魔に襲われることが度々あります。すると注意力が散漫になって怪我をすることが多くなるんです。

機械の可動部に触れて怪我をした、段取り中に刃物で手を切ってしまったなど数えるとキリがありません。夜勤にかぎったことではないのですが、怪我には十分に注意して作業するようにしてください。

大型の機械などで加工する時や、古い機械などで作業する場合は特に気をつけましょう!場合によっては命に係ることもあります。自分の身は自分で守ること大前提に作業するようにしてください。

たしかに・・・。眠かっただけではすまされないですね。

定年まで勤めるのは困難

自分なりの夜勤スタイルを確立させてしまえば、夜勤の体調管理はそれほど難しいことではありません。

ところが・・・。(仕事の内容やシフト形態によって差はありますが)若い頃は難なくこなせて夜勤が年齢とともに徐々にツラくなっていきます。実際にわたしも40歳を境にして、1週間ごとの昼夜逆転生活がツラくなってきました。

なぜキツくなってきたのかというと、単純に睡眠の質が悪くなったからです。

これは脳内で分泌されるメラトニン(睡眠ホルモン)の減少によるもので、人間は年齢とともに眠れなくなるんです。夜勤で眠れないのは本当にキツいですよ。

なので夜勤のある職場に転職を希望するなら、その職場で40歳〜60歳の人が活躍しているのか必ずチェックするようにしてください。先を行く先輩がいれば安心して夜勤をすることができますし、職場によっては年齢的にキツくなってきた段階で昼の仕事にシフトさせてくれたり、夜勤のペースを調整するなどして対処してくれたりします。

反対に先をいく先輩がいない職場は何かしら夜勤(または仕事)が続かない要素があるのかも知れないので、注意してくださいね。

まとめ

いかがでしたか?
この記事で説明しました、夜勤ありの工場で働くメリットとデメリットは理解できたでしょうか?

はい!とても参考になりました。
今、転職を考えている会社に当てはめて考えてみます!

それは良かった!この記事を参考にして貰えたならとても嬉しいです。またなにか気になることがあったらいつでも相談してくださいね。
下記の記事でわたしが過去の転職の際に役に立った、転職サイト・転職エージェントについてまとめてあるので一度読んでみるといいですよ。

分かりました!是非参考にさせていただきます。

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